レッスンの流れ:
ウォームアップと復習:
アルファベットタイムを示すため、レッスンを「ABC song」で始めましょう。できたら、アルファベットの切り取った文字をお教室の壁に、生徒が届かない位置に貼り付けておきましょう。そして、歌で出てきた文字をすかさず指します。もしもアルファベットを壁に貼れない場合は、歌だけ歌いましょう
「The ABC Song」の歌詞
Verse 1:
A B C D E F G
H I J K L M N
O P Q R S T U
V W and X Y Z
I can sing my ABCs,
Won’t you sing along with me?
Verse 2:
A B C D E F G
H I J K L M N
O P Q R S T U
V W and X Y Z
I can sing my ABCs,
Won’t you sing along with me?
下の歌の動画もご利用ください。(インターネットへの接続が必要となります。)
当サイトの歌のビデオを見せて、生徒にパフォーマーと一緒に歌ってもらう方法もあります。
2. 絵カードを使ったアルファベット文字の導入
5〜7歳の生徒には、1レッスン3文字教え、7歳以上の生徒には5文字教える事をお勧めします。始めは小文字から始め、全て覚えたら大文字を教えましょう。
いくつか文字を教えましたら、絵カードを使って文字の復習をしてみましょう。例えば、「a」のカードを上に掲げ、その文字と文字の発音を生徒に確認します。その後、裏の絵を見せ、その名前を言わせましょう。この方法を他の文字でも行います。
新しい文字に関しては、下の方法を参考にしてください。レッスンのこの部分では、楽しく早く作業を進めてください。
- 1) 生徒を自分の周りに集まるように言いましょう。できればみんな床に座るようにしてください。カードの受け渡しが簡単に行える範囲にみんながいることが大事です。
- 2) アルファベット文字の絵カードを上に掲げて、生徒全員が見えるようにします。
- 3) みんなで声を合わせて、3〜5回ほど、その文字を言ってみます。それから生徒一人一人順番にその文字を発音してもらいます。
- 4) その文をはっきりと生徒に向かって発音してあげてください(例:「A is for “ah” … ah –ah- ah」)。みんなで先ほどと同じように発声し、また同じように一人一人の発音を確認しましょう。
- 5)発音した文字で始まる単語を言ってみてください。片面に文字、もう片面に絵があるカードはこの練習に適しています。(例:「What is this?(これはなんでしょう?)」(「A」を言わせます。)「And A is for …?」(「ah」と言わせます。)「And “Ah” is for …(カードをひっくり返して)”apple!”」 みんなで声に出して練習し、また一人一人の発音を確認してあげましょう。
2)〜5)のポイントを押さえたやり取りは、下のようになります。
先生: (Aの絵カードを見せて) “A .. A .. A .. repeat A(Aをリピート)”
生徒: “A”
先生: “A”
生徒: “A”
先生: “A”
生徒: “A”
先生: “A is for ah .. ah .. ah. Repeat ah (Aは、ah… ahをリピート)”
生徒: “ah”
先生: “ah”
生徒: “ah”
先生: “ah”
生徒: “ah”
先生: “A, is for ah, is for (カードを裏返す) apple .. apple .. apple .. repeat apple (AはりんごのA。りんご、りんご… りんごをリピート”
生徒: “apple” (りんご)
先生: “apple” (りんご)
生徒: “apple” (りんご)
先生: “apple” (りんご)
生徒: “apple” (りんご)
先生:“Good! What’s this? (よく出来ました。これはなんですか?)“ (“A” を見せながら)
生徒: “A”
先生: “Is for?(は、・・・)“
生徒: “ah”
先生: “Is for?(は、・・・)” (カードを裏返して)
生徒: “apple(りんご)”
先生: “Well done!(よく出来ました!)” (今度は、個別に聞いていきます。)
- 6)ファイナルチェックを行ってください:
- 7) 今度は次の文字を同じように練習してみましょう。
文字を教える際、下のアクティビティ3. を組み込んでみてください。
3. アクティビティをしながら、アルファベットの練習
下に新しい文字を教える際に使えるアクティビティを紹介しています。上手く組み合わせて、文字の取得に興味を持たせ、楽しく教えてあげましょう。
- Give and give back (カードの受け渡し):絵カードをある生徒に渡し、その生徒にその文字を言わせ、きちんと発音させ、裏の絵も言ってもらいます。言えたら、カードを返してもらいます。これを他の生徒にもやっていきます。
- Pass It(パスする):生徒と輪になって座ります。絵カードを出し、そのカードの文字を言います(例:「A」)。そのカードを横の生徒に渡し、その生徒にも同じように文字を声に出してもらい、次の生徒にカードを回してもらいます。一周するまで、それを繰り返します。
- Pick it up(拾う):絵カードを床にばらまいておきます。生徒に一枚拾わせ、そのカードの文字をきちんと発音してもらい、絵も答えてもらいましょう。正しく言えたら、そのカードを受け取ります。
- Write on the board(ボードに記入):子供とは、ホワイトボードとかに書くのが大好きです。文字を教え終えた後、生徒にチョーク/マーカーを渡し、ボードに文字を(なるべく大きく)書いてもらいます。まとめて何人かの生徒に出てきてもらい、書いてもらってもいいでしょう。
- Magic Finger(魔法の指):絵カードを生徒の前に出し、その生徒にカードの文字を“魔法の”指でなぞってもらいます。先生も“魔法の”指でその文字を空気に書き、生徒に真似してもらいます。それをみんなでいろんなところでもなぞってもらいましょう。例えば、「P」を手の平に書き、次に床に書く。今度はお友達の背中に書き、頬にも書く。壁に書いて、足にも書く・・・と続きます。
4. ゲームをしながらアルファベットの練習
3〜5個の文字を教え終えたら、その文字を組み込んでゲームをしてみましょう。これらは、それに役立つゲームです。週ごとに変えて、変化を出します。
- Slow motion(スローモーション):アルファベットの絵カードを文字を自分に向くように持ちましょう。一番最初のカードだけを裏返し、文字が他のカードで隠れるようにしてください。ゆっくりとそのカードを上にずらしていき、その間に生徒になんの文字なのか当ててもらいましょう。最初にその文字を当てた生徒にそのカードをあげます(1ポイントとして)。他:難しくする場合は、文字が逆さに出るようにしてみましょう。
- Letter touch(文字タッチ):アルファベット絵カードを文字が上になるように散らしておきます。生徒に手を上にし、カードを囲むように座ってもらいましょう。先生が文字を言い、生徒はその文字のカードを手で叩きます。最初にそのカードに触った生徒は、そのカードを自分の分(ポイントとして)にできます。カードがなくなるまでやり、最後一番手持ちカードの多かった生徒の勝ちです。日本のカルタ遊びの要領です。
- Vanishing Alphabet Flashcards(消えるアルファベット絵カード):絵カードを正しい順序で生徒の前に並べておきます。全員に目をつむるように言い、その間にカードを一枚抜いておきます。生徒に目を開けるように伝え、最初に消えたカードを当てた生徒がそのカードを(ポイントして)もらうことができます。カードがなくなるまでやり、最後一番手持ちのカードが多かった子の勝ちです。他:難しくする場合は、カードをアルファベットの順序でなく、ランダムに置いてみましょう。
- Hold it up(上に持って):カードを全て生徒に配ります。文字を言い、そのカードを持っている生徒は、そのカードを上に持つようにします。他:カードを上に持った生徒にやらせる動きもついで言ってみましょう。例:「The student with card “D”, jump 5 times!” (「D」のカードを持っている人は、5回ジャンプ!)」
- Find It (探して):アルファベットの絵カードを一枚選び、生徒にその文字から始まるものを探してもらいましょう。(例:「A」—arm(腕)、「 B」—Block(ブロック)、「C」—clock(時計)。
5. アルファベット練習のワークシートをする
生徒に新しい文字の練習のためにワークシートを与えましょう。生徒がワークシートをやっている間、お教室を回り、生徒一人一人に質問してみましょう。(What is this letter? (この文字は何?) “A”, What sound is it? (どんな音なの?) “ah”. And what is the picture? (絵は、何?) “An apple”.(りんご)
6. 「The ABC song」をもう一度歌う
最後にアルファベットレッスンが終わったと言う意味で歌をもう一度歌いましょう。
絵カードをボードに貼り、歌に出てくる文字と合ったカードを指差していきましょう。
アルファベットの復習:
アルファベットを全て教え終えても(小文字でも大文字でも)、単語を教える間にもアルファベットの復習・練習を怠ってはなりません。下にある、復習用のエクササイズを参考にしてください。
1. 「The ABC song」を歌う
アルファベットレッスンのスタートは、「ABC Song」で始めましょう。その歌と一緒にできるアクティビティもあります。
- 歌を歌いながら、手を叩いたり、ももを叩いたりしましょう。
- 歌のポスターを印刷し、生徒に全員に配ります。歌と合わせてポスターの文字を指差してもらうようにしましょう。
- 文字のブロックなどを生徒に渡し、正しい順序に並べてもらい、歌に合わせて文字を指差してもらいましょう。
- A4用紙に文字を1文字ずつ印刷し、それをお教室の壁に貼ります。なるべく4つの壁に均等になるように貼ってください。歌と合わせて生徒に文字を指差してもらいましょう。
- アルファベット絵カードを用意します。アルファベットの順番通りに生徒に配り、どの生徒も同じ枚数あるようにします。歌を流し、それに合わせて、出てきた文字のカードを持つ生徒がそれを上にかざすようにします。(順番に配っているので、最初の生徒が「A」が歌われたら「A」カードを出し、「B」が歌われたら、次の生徒が「B」のカードを出し・・・と言う感じに続きます。)
- アルファベットの絵カードを準備します。カードをランダムに生徒に配り、みんな同じ枚数になるようにします。歌を流し、それに合わせて出てきた文字のカードを持つ生徒が、それを上にかざすようにします。(「A」が歌われたら「A」カードを持つ生徒がそれを上げる、「B」が歌われたら、「B」のカードを持つ生徒が、そのカードをあげます。歌が流れている間、カードが次から次へと下がったり、上がったりすることになります。)スピードが早いので、このエクササイズは十分にアルファベットを練習したクラスで行ってください。
2. アルファベットゲームをする
アルファベットを全てやった後に遊べるゲームのリストです。
- Alphabet scramble(アルファベットスクランブル):アルファベットの絵カード、もしくはプラスチック製のアルファベットブロックを使います。できたら最低でも2セット用意してください。生徒にグループに分かれてもらい、バラバラになったアルファベットカード、もしくはプラスチックブロックをそれぞれのグループに与え、掛け声と共にアルファベットを正しい順番に並べてもらいます。
- Bingo(ビンゴ):数字の代わりに文字のビンゴカードを作ります。ビンゴの要領で遊び、最初に人並び、もしくは全ての文字が埋まった人が優勝とします。
- Concentration (集中):このゲームでは、アルファベット絵カードが2セット必要です。それぞれのセットを表を下にして床に置きましょう。順番に生徒一人ずつ、二つの山から一番上のカードをめくります(出た文字を声に出しましょう)。めくったカードが同じであれば、その生徒はそのカードをもらえます。ですが、違った場合は、それぞれの山にカードを戻しましょう。最後に一番カードのペアが多かった人が勝ちです。
- Hot Potato(ホットポテト):アルファベット1文字をボードに書きます。柔らかいボールを用意し、それを生徒に投げます。それをキャッチした生徒は、ボードの文字から始まる単語を言い、また先生に投げ返すか、別の生徒に投げます。
- I spy(スパイ):先生が「「B」で始まるものを小さなスパイの目で見ています。」と言います。生徒はその物を当てるというゲームです(例:「book」)。
- Yell it(叫べ):生徒たちに目を閉じてもらい、先生がやっている事が見えないように、背を向けてもらいましょう。文字の絵カード、文字ブロックなどを選び、お教室のどこかに隠します(カーテンの後ろ、椅子の上、本の下など)。「Go!」の叫び、一斉に隠したカードや文字ブロックを探してもらいます。見つけた生徒は、大きな声でそのことを伝え、ポイントを獲得します。このゲームは一文字ずつやってもいいですが、複数の文字でやっても面白いでしょう。
- Letter Shapes Race(文字レース):アルファベットのブロックなどが好ましいです。
- Alphabet Boxes(アルファベット箱):26個のティッシュ箱を用意し、各箱にアルファベットの1文字が書いてあるようにします。箱の中に、箱の文字と当てはまる文字から始まる物を入れていってもらいましょう。実際の物ではなく、絵でも良いでしょう(これは、週単位、または月単位で行うと良いでしょう)。最後、みんなで中身を確認しましょう。
3. アルファベット全ての文字のワークシート
レッスンの前に、アルファベット全ての文字のワークシートの一つを印刷しておきます。「writing(書き)、tracing(なぞり)、matching(マッチング)」エキササイズのどれでも構いません。 生徒がワークシートをやっている間、お教室を回り、生徒一人一人に質問してみましょう。(what is this letter? (この文字は何?) “A”, What sound is it? (どんな音なの?) “ah”. And what is the picture? (絵は、何?) “An apple”.(りんご)
4. リーダーズの「The Alphabet book」を読む
レッスンの前に、リーダーズの「The Alphabet book」を当サイトからダウンロードし、印刷しておきましょう。ページをめくる毎に、絵を指差し、何が起きているのか生徒に聞いてみてください。例えば:
先生: (2ページから) What are these letters?(これらの文字は何ですか?)
生徒:A, B and C. (A、B,とC)
先生:Yes, that’s right!(はい。よくできました。) And what is this?(それではこれは?) (木を指差して)
生徒:It’s a tree.(それは木です)
先生: Yes, good! (正解です!) (読む) “a b c sitting in a tree.”(A,B,C が木にとまってる)
文章は、韻を踏んでいますので、楽しく言えます。生徒たちに、一緒にリピートしてもらいましょう。例えば:
先生: (3ページから) “d e f cooked by a chef”(d、e、f 、シェフによって作られた)
生徒:“d e f cooked by a chef” (d、e、f 、シェフによって作られた)
リーダーズのお話を読み終えた後、生徒にワークシートを配り、文字をリーダーズの絵に合わせるよう説明しましょう。最後にみんなで答え合わせをしましょう。
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下のリーダーズ動画もご利用ください。(インターネットへの接続が必要となります。)
5. 「ABC Song」を再度歌いましょう。
最後にアルファベットレッスンが終わったと言う意味で歌をもう一度歌いましょう。
単語を教え始める:
- 早いうちから文字の組み合わせを教えておく。
- 早いうちから簡単な単語を教えておく。
生徒が単語の読み書きができるレベルにあるか判断が必要です。アルファベットの文字全部教える前からそれを意識していた方がいいです。
1. 早いうちから文字の組み合わせを教えておく。
子供は、驚くほど文字の組み合わせを覚えるのが早いです。それは読むのに非常に役立ちます。例えば、「h」の文字を教える時、「ch」という組み合わせを教えましょう。(もちろん、それまでのレッスンで「c」を教えておく。)「ch」の組み合わせをアルファベットの1文字のように教えましょう。他の組み合わせは:sh, th, ch, st, oo, ee, ou。当サイトには、これに合ったワークシートもご用意しております。
2. 早くから簡単な単語を教えておく
子供達の単語の習得の早さに驚かれる事でしょう。アルファベットの「O」までやった後、「d – o – g」3文字の絵カードをボードに貼り、子供達が正しく発音できるか、声に出してもらいましょう。他にも下のような単語で練習してみてください。
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まとめ:
1. 宿題を出す:レッスンの最後に、アルファベットワークシートを割り当て、習った文字を習得できるようにしましょう。